第54章 嵐前の日常
し「そういえば煉獄さんの継子三人が来ていますよ。」
「あ!会いたいです!怪我をしてるの?鴉からここに泊まるとは聞いたけどそれしか知らなくて…。」
し「そこそこな怪我ですが命に別状はないですよ。……ここです。」
しのぶは案内すると『私は薬品の整理をしてきます。』と微笑んで去っていった。
「失礼します。」
炭「桜さん!」
善「桜さんだ…どうして…。」
桜は二人のいつも通りの声に安堵の息をつく。
伊之助は寝ていたが体はそれ程傷付いていないように見えた。
「確かに一見命に別状はなさそうだけど…帰ってこなかったってことは何かしらあるんでしょう…?」
炭「俺が足を折って、伊之助は肋骨を折ってしまって…、ここが近かったのでお世話になったんです。」
「な、なるほど…!すぐ治すね、足出して!」
桜は炭治郎の足を治すと平気そうな様子で爆睡している伊之助の胸も治した。
そしてほっと胸を撫で下ろした時だった。