第54章 嵐前の日常
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杏「よし!そこまで!!俺の腹の音を聞いて遅い朝食を拵えてくれた様なので有り難く頂戴しに向かうぞ!!」
その言葉に伊之助は飛んで喜ぶ。
桜は人の姿に戻るとすぐ伊之助の側に寄った。
「ここのご飯、千寿郎くんのご飯と良い勝負なの。手を早く洗えばより早く食べられるよ!急ご!」
伊「そんなの余裕だぜ!!」
桜に乗せられて手を洗いに行く伊之助を杏寿郎は笑って歩きながら見送る。
その横にてててっと炭治郎が走り寄って並んだ。
炭「何だか親子みたいですね!」
杏「親子、か。」
杏寿郎は桜から "子供が出来れば自身を構わなくなるのかどうか" についてまだ返事を貰っていない事を思い出すと、眉を顰めながら桜達を追い掛ける足を速めた。
一方、匂いと音が急に変わった杏寿郎に驚いた炭治郎と善逸も急いで後を追った。