第47章 ※前途多難
「痛いことしてごめんね…。でも、こうやって反抗できるよ。杏寿郎くん以外にここまでされる事はない。安心して。」
そのしっかりとした声色を聞くと杏寿郎は目を大きくした後桜の首元に顔を埋め、『そうか。』と呟いた。
そしてそのまま動かなくなると焦れた桜は痛みからすっかり萎えてしまっている杏寿郎のモノに手を伸ばして優しく扱きだす。
杏「…っ……桜、」
「お願い。」
先程とは真逆の不安そうで縋る様な声にハッとすると、杏寿郎は桜の表情を確かめた。
杏「すまなかった。先にきちんと愛すべきだったな。」
そう言いながら杏寿郎は桜の頬を撫でて安心させる様に抱き締める。
杏「大丈夫だ。思い出す間もない程甘く愛すと約束する。」
「………ありがとう…。」
桜はほっとした様な声色で礼を言うと宣言通りの甘い口付けに応えた。