第40章 ※ベッドの扱い方
慌てて起きて咥えた桜の口内に吐き出しながら 杏寿郎は薄く瞼を開いて桜を不可解そうに見る。
桜は飲み終えると説明を求める様に眉を寄せて首を傾げる杏寿郎に微笑んだ。
「私の婚約者さまは勘違いをしていらっしゃる。今日は優しく愛し "合う" 日、ですよ。」
そう言って桜は再び杏寿郎の昂りに顔を近付ける。
杏寿郎はそれを止めようとしたがビクッと体を揺らした後固まり、暫く経ってから諦めた様に桜の頭を撫で始めた。
杏(これもどんどん…上手くなるな。)
最初は杏寿郎に動いてもらわなければならなかったが、今はコツを掴んで咥える愛撫もしっかりと出来るようになっていた。
加えて口付けでも上達した柔らかい舌が杏寿郎を骨抜きにしていたのだ。
(杏寿郎さんが好きな所は……、首と、うらっかわと、ころころと…、それから私が最初に見たとき興味を持った……ここ。)
そう思いながら桜が舌先を杏寿郎の欲を出す穴へふにふにと入れる様にすると杏寿郎は再び体を震わせて桜の頭に手を当てたまま欲を吐き出した。
桜は嬉しそうに頬を緩ませながら無意識に吐くのを手伝うように昂りを握って扱く。