第40章 ※ベッドの扱い方
杏「…いや待て。君がその下着を持っている理由は何だ。まさか君も胸元を見せる服を持っていたのか。」
眉を顰めながら顔を覗き込まれると桜は急いで首を横に振る。
「両親の影響か、そういった露出の多い服とは縁遠かったです。私自身も好きではありません。」
桜のしっかりとした口調と真っ直ぐな目に杏寿郎は深く息を吐いた。
杏「そうか。君がそういった考えの女性で良かった。ではこの胸元も直接見たことがある男は俺だけなのだな。」
その時桜は一瞬水着を思い出したが気が付かなかったことにするとすぐに勢い良く頷いた。
そして心底安心していた杏寿郎はその妙な様子に気が付けなかった。
杏「良かった。」
杏寿郎はそう言いながら気持ちを切り替えると 再び下着を愛でる様に撫で、迷い無く下から手を差し入れて胸を揉んだ。
「ふっぁ…っ!!」
杏「うむ、大変厭らしいな!!堪らない!!!」
感触を楽しむ様にやわやわと揉みながら人差し指と中指で優しく頂きを挟んでスリッと擦る。
下着から杏寿郎の腕を抜こうと両手で掴みながらも分かり易くビクビクと跳ねる桜の体を見て杏寿郎は眉を寄せて欲を殺そうとした。
杏「本当に厭らしいな…。」
少し低く言うと杏寿郎は胸を持ち上げて下着の上に出した。
それに桜は息を切らしながら首を傾げる。