第6章 おやすみ、またいつか ※
リヴァイさんの睡眠は日に日に長く、そして目覚めは遅くなっていった。
最初は細切れに取っていた眠りを纏めて取ろうと体が求めているようにも見える。
そんな彼が目覚め、私と過ごすことが堪らなく嬉しくもあり、そして寂しくもあった。
その時を過ごせば過ごすほど思い出は作ることができるが、思い出が増える程に彼との許された時間がなくなっていくような気がしていたからだ。
リヴァイさんは私を抱く。
私と言う存在を求め、そして形あるものを得ようとする。
私はリヴァイさんを抱き締める。
意識のある彼に求められるまま私自身が心の底から求めていたからでもあった。