第1章 異変
「とりあえず、やることはやってしまってください」
「・・・褒美も必要だ」
「これ、私のチェックが終わった分です」
よけてあった束をあえて掴み、ばさりとリヴァイさんの前に置く。
この状況がどういったタイミングなのかを知らされたリヴァイさんは、舌打ちをし、再び書類へ視線を落としている。
そうだ。早く終わらせよう、リヴァイさん。
再び私はリヴァイさんの部屋にある私とリヴァイさんのためにあるような背の高いカウチへ向かう。
そこには私でも見ることの可能なリヴァイさんの書類があり、少しでも書類仕事の軽減をと溜息と同時に持ち上げた。