第3章 メイド服
「わっ…!?ちょ…!!」
「えへへ~、小エビちゃんかぁいいね~」
ひょい、と軽くお姫様抱っこをされてしまった。スカート押さえながら足見られるよりもこっちのほうが遥かに恥ずかしいのだが??慌てて首に捕まって落ちないようにする。ニコニコと超ご機嫌なフロイド。このままだとやられっぱなしでしょうに合わない。私ばっかり照れているのもなんかフェアじゃない。
「………お、おかえりなさいませ、ご主人様。」
「ただいまぁ。」
コテン、と首をかしげてなるべく可愛い感じで言ってやった。しかしフロイドは照れることなく返事をし、私のほっぺにキスをする。自分の顔がみるみる赤くなっていくことがわかる。
「んっ…!?ちょ…ただ定番のセリフを言っただけなんですけど!?何でちゅーするんですか…もー…おろしてください…恥ずか死ぬ…」
「えー?これからが本番じゃないの?…お風呂、一緒に入ってくれんでしょ?」
何ではいる前提になってんだよ。入らねぇよ、ばーか…なんて言えるはずもなく大人しくお姫様抱っこされたまま頭を抱えることしかできなかった。