第4章 インターハイ
リコがほっぺにチューすると言いだした頃、街道には黄瀬と笠松が歩いていた。
黄瀬は電子機器で何かの番組を見ている。
<…国的に晴れ爽やかな一日になるでしょう。
続いてはおは朝占~~い!!>
笠松「?何見てんだよ?」
黄瀬「今朝のおは朝の録画っス。
朝は最近ロードワークで見れないんで」
笠松「随分勤勉になったな。
前はサボってばっかだったのに。
つかお前、おは朝なんていつも見てんの?」
黄瀬「今日だけっス。
これの結果いいと緑間っちもいいんス。」
笠松「あぁ帝光の。で、何座?」
黄瀬「蟹座っス!ちなみにりおっちは蠍座で黒子っちは水瓶z「そこまで聞いてねぇよ」」
______________
笠松、黄瀬が体育館に入った時、驚いた。
なぜなら誠凛が
12:0
で負けていたからだ。
日向「(守り固ってぇ…!!)」
攻めても攻めても点が入らない。
流石東京最強のDF校である。
黄瀬「何やってんスかも~汗」
笠松「んーこの前やってて思ったけど誠凛は基本スロースターターっぽいな。けどそこでいつも初っ端アクセル踏み込むのが火神なんだが…
そいつがまだ来ねぇから尚更波に乗れねぇ。」
「おい津川、張り切るのはいいけど後半バテンなよ!」
「大丈夫ッスよー、思ったほどじゃないんで!」
津川はピースをした。
頭に血が登りやすい火神は、力ずくでぬこうとして、ファールになった。それは2つ目だった。
正邦のDFはマンツーマンであり、しかもずっと超密着でプレッシャーをかけてくるものである為黒子のパスが通用しない。
黄瀬「DFが厳しいのはわかったスけど、それじゃ最後まで保たないっスよ。」
笠松「あいつらは保つんだよ。なぜなら」
丁度その時、誠凛がTOを取った。
リコ「正邦は古武術を使うのよ。」
りお「その技術の1つに「ナンバ走り」というものがあります。普通は手足を交互に振って走りますが、これは同じ側の手足を振る為、拗らないことでエネルギーロスを減らしているみたいですね。」