第3章 黄瀬涼太との再会
一方その頃…火神達は黒子とりおを探していた。
伊月「黒子ーりおー、
あいつケータイ持ってねーのかよ?」
日向「てか、すぐフラフラどっか消えるって…子犬か!」
リコ「それより早く見つけましょ!逆エビの刑はそれからかな!」
日向「あれ、りおにもやんのかよ!?」
リコ「いや、流石にりおちゃんには出来ないから…
メイド服でも来てもらおうかしら♡」
火神はストリートバスケのコートを見つけ、
その奥にいたりお、黒子、黄瀬が目に入った。
________
黒子「分かりません。帝光の方針に疑問を感じたのは確かに決勝戦が原因です。あの時ボクは何かが欠落していると思った。」
黄瀬「スポーツなんて勝手なんぼじゃないスか!
それより大切な事なんてあるんスか!?」
黒子「僕もこの前までそう思ってました。
だから何がいけないかまだハッキリ分からないです
ただ…
ボクはあの頃バスケが嫌いだった。
ボールの感触,バッシュのスキール音,ネットをくぐる音
ただ好きで始めたバスケバスケなのに
だから火神君に会ってほんとに凄いと思いました。
心の底からバスケが好きで腐った時もあったみたいですけど、全部人一倍バスケに対して真剣だからだと思います。」
黄瀬「…りおっちは…?」
「…私は…わかんないけど勝利が全てじゃないと…思う…」
微かに震えていた。
黄瀬「…やっぱ分かんねっスわ。」
そこで、火神が黒子達に近づいたが普通では無い雰囲気だった為物陰に隠れた。
黄瀬「けど一つ言えるのは…黒子っちが火神を買う理由がバスケへの姿勢だとしたら…
黒子っちと火神はいつか決別するッスよ。
俺と他の4人の決定的な違い…
それは身体能力なんかじゃなく
誰にも…俺にも真似出来ない才能をそれぞれが持ってることっス。今日の試合でわかったんス。火神はまだ発展途上…
そして「キセキの世代」と同じオンリーワンの才能を秘めている
いつか必ずキセキの世代と同格に成長してチームから浮いた存在になる。その時火神は今と変わらないでいられるんスかね?」
りおは下唇を噛み締めていた。
火神「テメーら!何フラフラ消えてんだよっ!」