第4章 新入り
アレンside
もうっ――――
なんなんだこの人!
失礼ですね!
リナリーに対しては僕とは明らかに態度を変えるし――
今も
笑ってる
ん?
相良が笑ってるの、初めて見た…
もともと綺麗な分、笑うともっと―――
「おい。何こっち見てんの?」
考え込んでる時に話しかけられて
心臓が出そうになった
「あっい、いえ!
見とれて………
じゃ、じゃ、じゃなくて、リナリーの髪が綺麗だなって!
そう、リナリーのが!」
相良を見ていたことを
紛らわすために強調した「リナリー」
あきらかに、してはいけないことをしてしまった
「……何で「リナリー」2回言ったの?
重要なの?」
相良の機嫌を損ねるわ
「……アレンくん、今、「リナリー」が、
何だって??」
……コムイを怒らせるわで
僕は激しく後悔した