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風林中の最強エース2

第33章 シンデレラの魔法2


貴方side

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千代「……怜花、何かあった?」


貴「……え」

千代「なんか、悩んでる顔してるから」



部活終わり、私は千代の手伝いで水道場でボールを洗っていた
いつもと違うのか千代が声をかけてくる



貴「…何でもないよ」

千代「…そう…」








睦子「お疲れ様。ねぇ、大吾知らない?」

千代「あぁ。さっき一番に帰りましたよ、戸締まり宜しくって」

睦子「…え」









仁科「ブラック部活反対ー、働き改革バンザーイってか。
茂野先輩が女子に気を遣って諦めてんだとしたら、まずやる気見せるしかねぇーじゃん。シンデレラだか何だか知らねーがよ」

睦子「…さ、さっきの話し聞いてた?」

仁科「天窓から丸聞こえだぜ。とにかく、今までと同じようにやってるだけじゃ辻堂の尻尾すら踏めねーだろ」


仁科が先程の事で話す





仁科「副キャプテンの佐倉先輩か星原先輩で良いから頼みがあんだよ。日没が早くなって練習時間が足りねーんだ、照明使えるように許可取ってくれよ」

睦子「照明?」


仁科「キャプテンは青春だの勉強だのって言ってたが、俺は野球しかないからな。1人でも居残り練習やりてぇーんだよ」

貴「…」


仁科は、あの敗北を気にするどころか前に突き進んでる

正直、私も仁科派だ





貴「仁科、居残り練習付き合うからな」

仁科「!…良いんすか?」

貴「……私も、仁科と同じだ。野球しかないんだよ、今の、私がやりたい事は」

睦子「!」


貴「野球は男子がやるスポーツだし、女がやるのは限界がある。
けど、私はそれを承知で続けてる。気を遣われる筋合いがない」

仁科「先輩…」


私の心の思いを伝える












貴「……野球が好きだからこそ、、野球への関心が情熱がないキャプテンには、付いていく気はない。
大吾がこのまま、私達に気を遣うなら……私は、風林中野球部を辞める」

仁科「!?」




睦子「え!ち、ちょっと待って怜花、辞めるって」

貴「……今のままじゃ、だよ睦子」

睦子「…」





私は、ボールを片付けながらグラウンドに歩いてく。
後ろには仁科が追いかけてくる








仁科「……先輩は、本当に野球好きっすよね」

貴「……お互い様だよ」

私の真意を分かった仁科が微笑みながら伝えてくる
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