第1章 プロローグ
『我々はどうしたら呪術師に勝てる?』
「戦争の前に、3つ条件を満たせば勝てるよ」
妖しげな男は、そう言って自身の指を3本見せる。
「1つ目は、呪術師最強と言われる男・五条悟を戦闘不能にすること。2つ目、両面宿儺・虎杖悠仁を仲間に引き込むこと」
『ちょっと待て、死んだのであろう?その虎杖悠仁とかいうガキは。それに、そもそも呪術師に手こずらされているから困っているというのに、最強の男を戦闘不能にさせるなんて可能なのか?』
「まぁ、話は最後まで聞いてくれ。そこで3つ目、仙花姫を手に入れる」
『なんと!!仙花がおるのか!?今この時代に!』
ガタンと机を叩く音で、男が飲んでいたコップの水面が揺れる。
「あぁ、いるよ。そして彼女こそ、五条悟の最大にして、唯一の弱点だ」
そう言って男は歯を見せ、不敵な笑みを浮かべた——