第9章 新たな出会いに踊らされる
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不覚にもその笑った顔はあまりにも色気を放っており、ヴィリルの鼓動は異様に早くなっていた。
『っ…………』
そして数秒間、目が合っていた…私は気まづくなり先に逸らした。
必然的にヴィリルはシルバー君に首筋を見せることになった。
ヴィリルが向けた首筋をシルバーはじっと見つめた後、ヴィリルの手を塞いでいない手で優しく触った。
シ「数日前に付けた痕が薄くなってきてますね」
私は顔が熱くなっていった。
この前付けられた痕は私が頑張って見えないように絆創膏を貼ったり、虫刺されと誤魔化していたから何とかなったけど、所有マークは本当に困る。
特に、男子高校生の前でそれを見せると質問攻めにされるのは当然のことだ。現にローズハート君にもどうしたのか?と聞かれた時は焦った。
もう所有マークは懲り懲りなんだ。
そんな想いを知らないシルバーは優しく首筋を触るのを止めて、唇を寄せた。