第8章 仮面の下で嘲笑う
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ヴィ「あ…べストールって言うんだっけ?」
ヴィリルはべストールを改めて確認して見た。
黒い赤のようにワインレッド色の切れ長の瞳に漆黒色の艶がある髪。唇はまるで赤いリップを塗ったかのような血色。
ヴェネットがカワイイ系ならべストールはキレイ系だった。
(そもそも彼は何者なんだろう?)
ヴィリルはそう思っていた。
べストールは心を読んだかのように、言った。
べ「僕が何者か気になってる様子だね?」
当たり前だ。私の弟に無理やり契約させたぐらいなんだから…
『そうだった…俺無理やり契約させられたんだった。』
流石の私もヴェネットのそのポンコツさにずっこけそうになった。
でも、気になっているのは確かだ。