第8章 仮面の下で嘲笑う
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『………………いや…え?』
ヴェネットは戸惑っていた。
『どういう事だ?べストール。』
「そのまんまの意味だよ、今日から僕は君の下僕なのさ!」
ヴェネットは訳が分からないという顔をしていた。
「フフフ…条件は僕に名前をつけることと、契約者の血を飲ませること。」
『……………完全に満たされている…』
ヴェネットは焦っていた。
『これって詐欺じゃないんですか!?』
「詐欺なもんか、君が名付けて君が勝手に怪我しただけさ」
そんな無茶苦茶なもんあるかよ………
『………はぁ………で?お前は何の目的で俺に契約をさせたわけ?』
「……それはまだ秘密。」
妙に整っている顔を近づけてきた。
近くで見ると赤い目がよく似合っている顔立ちだった。