第7章 見えない影で……
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いつしか学園で流行っていた噂は波に呑み込まれ消えていた。
誰もが忘れていた頃______
〝とある事件〟が起こった。
ある日、女性Sと男Aの夫婦が居た。
Sは突如、原因不明の病に侵された。
心配したAはとある人物から黄金色に輝く花を貰った。
そして、ある人物はこういった「その花の蜜を飲ませると良い」と。
Sは信じられなかったが、物は試しとその花を水に溶かしてSに飲ませた。
すると…謎の病で体調不良だったSは、みるみると快調になっていった。
そして次の日、夫婦は旅行に行った。
旅行から帰ってきた2日後に、突然Sが言った。
S「ねぇ、貴方……私……目が見えなくなってる……」
Sは突然、目が見えなくなったのです。
Aは原因を探るために色々と調べていた。そして思い当たることはひとつだっけだった。
それは、ある人物から貰った金色の花だった。
病気を治してくれたのは嬉しいが、後遺症で目が見えなくなるなんて聞いてない!と怒り出したAは、夜中にある人物の元へ訪れた。