第7章 見えない影で……
暗い暗い森の中に、ひとつのランタンが灯されていた。
Aはある人物に対して怒り始めて文句を言った。
それを聞いていたある人物は言った、〝誰が無償で病を治すと言った?〟〝私は飲ませてみたら良いと言っただけで、飲ませたのはお前だ!〟それを聞いたAは膝から崩れ落ちた。
その後、どう帰ったか覚えていないAは絶望に陥っていた。
そんな時…Sは衝撃の言葉を放った。
「私…見えなくなるならずっと病になっていたかった!」
「だって…だってだって!!貴方の表情も子どもの表情も見れないじゃない…!」
悲痛の叫びを聞いてるようだった。
「ねぇ、貴方……私の事愛してるんでしょ??」
「もちろんだ。Sの事はいつまでも愛している。」
「なら………私と心中してよ…」
Aはびっくりした所では無いほどそんなことを言わせてしまったことに悲しんだ。
「Sをこんなふうにさせる予定なんてなかった…また一緒に笑えたらそれで良かったんだ……」
「私………Aと一緒に逝けるのが1番の幸せなの…」
Sは哀しい笑顔だった。