第6章 可愛いセンセイ
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『はい!それじゃあE組の皆さん。今日は前回の授業で言っていた所の魔法薬を作ってくださーい!』
あっという間に授業が始まった。
今日はみんながちゃんと教科書を復習しているかどうかの確認テストみたいなものだ。
この魔法薬、一見は簡単そうに見えるが温度によって全く別物を作ってしまったり、爆発してしまったりすることもある。
『はい!それじゃあ始めてください。』
(みんなちゃんと復習してるのかな……)
その不安は的中した。
どぉぉぉん!
「うわぁぁぁ!」
大きな爆発音が聞こえた。
『あっちゃ〜さっそくやらかしてくれるね〜』
ヴィリルはその爆発音の元に行き魔法で元通りにした。
『はい!次は失敗しないでね。』
「すみません!ありがとうございます!」
「せんせー!出来ましたー!」
『はいはーい!今見に行きまーす!』
私はパタパタと走っていた。
『………あー……』
その釜を覗くと、全く別の色だった…
『これ、教科書と違う魔法薬だよ…』
「え!?結構自信あったのにー!」
確かに手順完璧だったのだろう。やはり、温度でつまづいてしまったみたいだ。
『もう作っちゃってるから、それで提出してね。』
「はーい……」