第6章 可愛いセンセイ
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結局、私は抵抗出来ずに保健室に連れていかれた……
『って…ここ保健室じゃないよ??』
シルバーはヴィリルを空き教室に運んだ。
扉を閉める音が廊下に響いた。
扉を閉めるだけなら良かった。しかし、なぜ鍵も閉めているのだろう。
私は逃げ出したくなった。
しかし、担がれたままだったので上手く抵抗出来ない。
『ねぇ……降ろして…?』
シルバー君は優しく降ろしてくれた。
かかったな!!!私はヒョウのごとく逃げ出そうとした。
グイッ
しかし、逃げ出せなかった。
『なっ!!』
(なにこのデジャブ感…)
がっちり腰を掴まれていた。
シ「逃げないで」
ぎゅっと抱きしめられた。
私の心臓は持ちそうにない。
『いやいやいやいやいやいや!この状況だと焦るでしょ!!!』