第5章 思い出した過去
キレイな銀色…シルバー色の髪をした生徒が寝ていた。
その通り、私のクラスのシルバー君だった。
朝早く来すぎて、眠っちゃったのかな?
まだ授業始まるまで時間あるし、このままにしとこ。
ヴィリルは職員室に戻ろうと教室を出ようとした。
その時、黒板消しに当たって思いっきり落とした。
そう、落としたのだ。大きな音を立てて。
こんな大きい音を聞いて起きない人がいるわけなかった。
シ「……うぅ…あれ…寝ていたのか…」
せっかく気持ちよく寝てそうだったから起こしたの申し訳ないな…
『あぁぁあ、ごめんねぇぇそのまま寝かせるつもりだったのに起こしてしまって』
シ「いや、ちょうど良かった。」
何がちょうど良かったのだろう?
シルバーの手元にはやりかけの課題があった。
あぁ…なるほど課題をやるために早く来たんだ
そして、早く来たら先生に会えると思って早く来たけど、寝ちゃったのね…
『その課題…って私が出したやつじゃん!』
私が出した課題だった。錬金術についての問題を何個かまとめて5枚の問題集にしたやつだった。
シ「あぁ、そうだ。」
『いやいや、そうだじゃなくてそれの提出期限…』
5枚中教科書から移せばいいだけのプリントが3枚もあったから楽勝かなと思って私は提出期限を1週間後にしたのだ。
シ「明日までだ。」
その通り、明日のSHRまでの課題だった。