第4章 ウワサの真偽
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私は大人しく話すことにした。
『で?何が知りたい訳?』
ユ「えっと、魔法の花についてです。」
『ヴィルヘルム寮に咲いてる金色の花の蜜を吸うと、どんな病気も治してしまう。でしょ?』
ユ「最初は確かにそんなウワサでした。」
やっぱり広がってるか…
『じゃあ、金色の花の蜜を吸うと、若返る。?』
ユ「それもそうなんですけど、気になったのは」
ユ「実際に金の花の蜜を吸った人達は確かに回復してました。」
ユ「でも…ある者は色が見えなくなったり、ある者は目が見えなくなったり、全て〝目〟に関するものが何かしらで奪わられてるんです。」
…鋭いな。
ヴィリルは笑った。それも大笑いで。
フ「なぁにが、そんなにおかしいのぉ?」
『もしかして〜?君たちはそんなウワサを信じて本当に蜜を貰いに来た人たちの心配してるのぉ?』
『すっごいお人好しだね!!』
ユ「なっ!?」
『だってさぁ?私たちはちゃんと代償はあるって言ったんだよ?』
『ほぼほぼ承認したんだよ?忠告を無視したのはあの子たちじゃん。』
『自業自得じゃん。』
ユウはその時大声で言った。
ユ「それは違う!!!!!」