第4章 ウワサの真偽
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私は勝利の確信をし、ここから立ち去ろうと考えていた時。
アーシェングロット君が口を出した。
ア「ヴァンヴァリア先生。その言い方だと噂を認めてますよ?」
『え…?』
(まずいな…)
ア「そもそも、本当じゃなければ〝仮に〟なんて言わずに本当に知らない感じが出るんじゃないですか?」
……裏に行き過ぎたか…
冷や汗が止まらない。
「本当に知らない風を装っていれば信じてたかもしれませんね」
アーシェングロット君は嘲笑っていた。
………だから……オクタヴィネルは怖い……
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
私は長い溜息をついた。
フ「そんなため息つくとぉ〜幸せが逃げていっちゃうよぉ〜」
『…………………』
私は彼たちを睨むように見つめた。
ジェ『おやおや、そんな睨んだような顔して…負けを認めてるようなものですよ?』
私は逃げることも隠すことも諦めた。