第4章 ウワサの真偽
先生が廊下を走るのは不甲斐ないが、今はそういう問題じゃない!
私は必死に逃げれてると思っていたが、足の長さや体力は男子高校生には勝てそうにない。
何とか逃げ切る為に、曲がり角を曲がったその時___
ドンッ 誰かにぶつかってしまった。
「あ?なぁにぶつかってきてんの」
ヒュッ 私はあまりにも驚いてしまい喉がなった。
ぶつかってしまったのは…リーチ双子その2
〝フロイド・リーチ〟…………
しかも今日は機嫌悪そう…どうする私!?
「ねぇ、なぁにビクビクしてんの?」
私はどう逃げ切るか考えていた。
その時、後ろからジェイドが来てる事に気づかなかった。
ジェ「フロイド!その人を捕まえてください。」
無理無理無理!逃げるは恥だが役に立つ!!
フ「え〜!?」
よしっ!今のうちに逃げy
ガシッ 私の腰に腕が巻きつけられた。
否、捕らわれました……不甲斐なし!!!
フ「俺にぶつかっといて逃げるわけ?」
私はフロイドの腕の中で暴れて逃げようとした。
フ「いい加減大人しくしろよ。絞めるよ?」
ピタッ 死んだ魚のように私は止まった。
ジェ「初めから大人しくついてくれば良かったんですよ」
満面の笑みの中には底知れない黒さがあった。