第12章 希望
すると、ヴェネットの瞳からは大粒の涙が零れ始めた。
その涙はヴィリルの顔を濡らしてしまった。
焦ったヴェネットは拭こうとするが、涙はそう止まってはくれなくて拭いても拭いても涙で顔を濡らしていく。
我慢が出来なくなったヴェネットは、泣くことに専念した。
ただ、静かに流れていくその涙は太陽に照らされて一筋の光のように見えた。
「………っ…姉さん…!?」
ヴィリルの顔についた涙が金色に光り始めた。
「なんだよこれ…?俺のユニーク魔法の花の色に似た色だ…」
その光は優しくヴェネットを照らし始める。
だんだん光が強くなっていき、目を開けれなくなるほどだった。
「っっ!!」