第12章 希望
○○○
この青い小さな花はブルースターと言うらしい。
そういえば姉さんは花言葉とか好きだったなぁ…
花言葉はなんだろう……?
「幸福な愛」「信じあう心」
そう書物に書いてあった何度も字をなぞり確かめた。
この時姉さんは何となくで送ってきたのか、意図的に送ってきたのかは本人にしか分からない…
「少なくとも…今の俺には幸福なんて程遠い言葉だよ姉さん…」
でも、絶対にしなくてはならない事は見つけたんだ。
「信じ合う心か………姉さんと俺は信じ合っていたのかな…」
信じ合っているように見せかけてお互い何も分かっていなかった。
俺は自分を信じることすらしてこなかった。
もう一つの花は…エゾギクという形が特徴的な花だ。
この花は青い花びらをしている。
青いエゾギクの花言葉は……「信頼」「あなたを信じてるけど心配」
………………俺は気づいたら頬に涙が伝っていた。
姉さんが俺がどれだけ悪事を働いているのを知ってるのは分からないが、この花には姉さんの想いが詰められたのが分かった。