第11章 希望の裏には……
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今の女の人は俺にそっくりだった…………もしかして…母さん?
姉さんと同じ髪色をしていた………あんなにも優しそうな顔をしていたんだ…。
俺は勘違いしてたんだ……
○○○
俺は両親の顔を覚えていない。
物心が着いた頃にはそばに居たのが姉さんだけだった。
俺が高校生になった時に姉さんから両親について教えてもらった。
その後に家のことが気になりだして実家の書庫から沢山本を漁って、家系について調べた。
俺はその時から両親の事が大嫌いになった。
魔女のこと、混じりものについて、そして__1番知りたくなかったのは_
混じりものは若くして亡くなっていることだった。
どうして若くに死んでしまうのか…?
俺はそれがどうしても気になりだして、書庫から古びたノートのようなものを見つけたんだ。