第11章 希望の裏には……
べストールに関する記憶が消えただけで、ヴィリルが〝誰か〟に魔法を放たれたことは変わらなかった。
シルバーに抱きとめられているヴィリルは起きる気配は無さそうだった。
眠っているだけに見えるヴィリルを愛おしそうに、悲しいそうに抱きしめているシルバーは誰から見ても恋人のように見えた。
ヴェネットは自分がオーバーブロットした事と、過去を思い出したりと色々な疲れが重なって、ヴェネットは気を失った。
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暗い暗い世界__
急に明るくなる視界_怖いよ…助けて!
「……!ヴィリル見てみろ!この子立派な男の子だぞ!」
「本当だ!可愛い…!今日から私お姉ちゃんになるんだ……」
「ヴィリル、怖いのか?安心しろ!きっとお前に似て素敵な弟になるさ!」
「そうだよね!ありがとう!お父さん。」
○○○
今の場面はなんだっけ………姉さんの隣にいた人は姉さんにそっくりだった…きっと俺の父さんだろう…
分からない__でも…何だか懐かしい。
○○○
「濃い赤髪……やっぱり1人は魔女には…なれないの…?」
「ヴェネット私のせいで………貴方はきっとこれから大変な思いをするでしょう。…辛いことの方が多いかもしれない。」
「でもね………ヴェネット……私は貴方のこと絶対に忘れたりしないし、誰よりも愛している自信があるわ…」
「…私たちを憎んでもいいし、恨んでもいいから」
「だから絶対に幸せになるのよ運命から逃げて_」