第11章 希望の裏には……
『あ、ありがとう…………』
紳士的すぎる。もはや紳士じゃね?いや、騎士だな!
「ほら、拭けたぞ。」
『あ!そのハンカチ借りてもいい?明日か明後日にはちゃんと返す!』
「いいぞ。」
実はまだシルバー君にも言ってないが、実は私は刺繍も出来ちゃったりするんですよね〜〜〜!!!
涙でぐちゃぐちゃにしちゃったこのハンカチを洗った後に少しだけ刺繍入れてマーキング残しとこ〜〜っと!!!
私は本当に泣いたあとなのか疑われそうなほど笑顔に戻っていた。
シルバー君はさっき私がしたように頭を撫でてくれた。
『今まで自分からしかしたこと無かったから、人にして貰うのってこんな感じなんだね。』
ましてや、大好きな人だと落ち着く……今日の授業もあと少しだし、頑張るしかないじゃん!
「あぁ、そうだな。」
私は嬉しさと恥ずかしさのあまり、シルバー君に抱きついてしまった。
でも、シルバー君は嫌がる素振りを見せることなく抱き返してくれた。