第10章 仮面は外せない
このまま、ぐっすり眠らせてあげたいけど私は起こす。
『ヴェネット〜起きて〜〜』
私は強くヴェネットを揺さぶった。
「う、う〜ん……はっ!?」
そして、ヴェネットはまるで何かを警戒しているかのように飛び起きた。
『おはよ!ヴェネット』
「おはよ…姉さん…」
ヴェネットはまだ眠たそうな声を出していた。
『さぁ!ヴェネット今から出かけるよ!早く用意してね!』
「へ?」
私はヴェネットを連れてお昼まではショッピングのようなものをした。
お昼に帰ってくる頃には2年生も寮についてる頃かな。
結構ヴェネットを歩き回しちゃったしなぁ…疲れてるかな?
私たちがショッピングをしている間に招待状を送っておいた2年生には私たちがいない間に寮の飾り付けをした部屋で待機しとけとは言っておいたから、もうそろそろ全員揃ってるはず。
ピコンと私の携帯が鳴った。
見るとシルバー君から2年生全員揃ったとの事だった。
あと、監督生のユウ君も来てくれたそうだ。