第10章 仮面は外せない
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べ(………ヴェネットの心が黒く染まってきている…僕は止めることも出来ない。人間らしい感情はもうどこにもない。死神の心に侵されていては、何が正しいかなんてもう分からない。)
べ「僕は今日も弟の「計画」を手伝うだけ_それが使命だ。」
『べストールが居てくれて本当に良かった。俺1人じゃ、出来ないこともあったからな。』
二人の間に風が吹き抜けた。
窓が空いていた。
互いの髪が揺れる___
『さて、学園に向かおう。』
『あの女は勝手に消えていくだろう。』
二人の姉弟がそれぞれの考えを持ち始めた。
べ(そして、2人は同じ考えだが、衝突し合うことになるだろう)
べ(果たして、姉は弟を救うことができるんだろうか?それは___未だ分からない__)
べ(あぁ……楽しみだなぁ)