第10章 仮面は外せない
べ「まぁね?簡単に言うとヴェネットがみたのは君の前世。」
前世…?つまり俺はべストールの弟の生まれ変わりってことか…?
べ「その通り、理解が早くて助かる。」
べ「僕達は2人で1つのようなものだった。僕は元々は人間だったんだ。」
べストールから衝撃の言葉が放たれた。
べ「弟のヴェネットが居なくなってから僕は何も手がつかなくてやる気も出なくて…心にすっぽり穴が出来てしまった。」
そういうべストールの顔は心無しか悲しそうだった。
べ「そして僕は弟の元へ逝きたいと願い、自決を計らったんだ。」
べ「その時に現れた悪魔によって僕は一生弟のことを悔やみながら生かされ続けることになった。」
『……………』
べ「もう何百年も前の話で、つい最近になって聞いたんだ。弟のヴェネットの生まれ変わりが誕生したって…」