第10章 仮面は外せない
べ「なんかさー魘されてたから様子見てたんだ〜」
べストールは笑顔で言う。
『見てるなら起こしてくれてもいいじゃないか…』
べ「え〜?だって、ヴェネットちゃん夢見てたじゃん?それの邪魔しちゃいけないからね〜」
そうだ、俺は夢を見てたんだ、やけにリアルな夢を。
『お前と俺って兄弟なのか?』
その夢を見た時に疑問に思っていたことを口に出した。
するとべストールは赤い目を細めて、口を開いた。
べ「そうだよ。正確に言えば兄弟だったと言えば正しいかな。」
『!!…どういう事だ?』
べ「どういうことも何もそのまんまだよ??」
『…つまり…?』
俺は余計に混乱していた。訳の分からないことを言われて余計に分からない。