第9章 新たな出会いに踊らされる
思い出せば私だってシルバー君を1年の頃から見ていたけど、直ぐに眠るしでも鍛錬や努力は惜しまない人で…私の憧れでもあった。
努力は裏切らないと言っている彼が凄くかっこよく見えた。
裏で努力をしている彼をこっそり見たことがあるが、納得のいくまで鍛錬を続けていたり、どうすればいいのかをずっと考えているのを見ると、なぜだか胸の奥が疼いていた。
それから私はシルバー君のことを心の奥底で想っていた。
でも、私の古臭い考えで気持ちを蓋して鍵をかけていた。
もうその必要は無くなった。私は鍵を閉めることを辞めた。
自分らしく生きよう、誰になんと言われようと非難されようと私は私らしく強く彼みたいに生きたい。
______もう誰も傷つけたくない。
『……シルバー君……私もね…あなたの努力する姿や私に聞きに来てくれたり、そんな自分らしく生きているあなたがかっこいいとずっと思っていた。』
シルバー君は少し驚いていた。
『部活で頑張っている姿や、1年の緑髪君の事ちゃんと相手にしてあげたり、本当に自我を忘れない人なんだなって最初は憧れだけだったんだ。』