第2章 壊れる音【土方裏夢】
は弱々しく土方の胸を押し返すが、一層強く重なった唇に呼吸もままならなくなった。
そして、開いた唇に舌が差し入れられ、口内を余すこと無く犯される。
「ふうっ、んっ」
昨日の一件で開発され慣らされたの体は、濃厚な口づけ一つで快楽へと落ちていった。
思考が停止し、本能のままに縋りつこうと甘い息を漏らす。
不意に離れた土方の唇を思わず名残惜しそうに見つめてしまい、自分で自分が恐ろしくなった。
「物欲しそうな顔になってるぞ」
「そんっ、な、事……ふあっ」
「お前も欲しいだろ?」
抱き寄せられ、腰から尻にかけてをゆったりと撫でられる。
それだけで、の体はその先の行為を期待するようにぴくりと震えた。
答えなければと思っている内に、隊服の上着が脱がされてブラウス越しに胸を揉まれる。
「まっ、待って下さいっ!」
「何だよ?」
「あのっ、まだ勤務中で」
「そうだな。だから、一発だけにしとく」
「そういう問題じゃあ──あっ!」
強めに胸の先端を抓まれ、は思わず声を上げてしまうが、お構いなしに何度も抓みあげられた。
腕の中で震えながら堪えるの姿に、土方はごくりと喉を鳴らす。
「その顔、俺以外の奴に見せるなよ」
を柱に押し付けて、呆然としたままのに深く口づけながらブラウスのボタンを外して体を弄った。
「んうっ、んっ」
節くれ立った土方の手が素肌に触れるだけで、は痺れるような快感に襲われてしまう。
脱力するの体を支えた土方は、強引にブラジャーをずらし上げると直接柔らかな膨らみに触れた。
「何だ、乳首も勃ってんじゃねぇか」
「だっ、あっ、副長が触るから…っ」
「気持ち良かったのか?」
ぎゅっと目を閉じてこくこくと頷くに気を良くした土方は、やわやわと胸を揉みながら主張する先端を軽く抓んで指で弾く。
「あうっ、っや…だめっ、それ」
「いい反応だな。じゃあ、次はこっちか」
「まっ、あ、あんっ!」
ズボンをずらされて下着越しに秘裂をなぞられたは、慌てて土方の腕にしがみついた。
「湿ってるぞ」
指摘され、は羞恥に顔を赤らめ俯く。