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日輪を繋ぐもの【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第6章 任務完了!?





「あぁもう……
えっと…恥ずかしいので、目を閉じていてくれませんか…?」

「俺は何も恥ずかしくないぞ!さあ好きにするといい!」

「私が恥ずかしいです!!」

「む、そういうものか。」


存外すんなりと目を閉じてくれた杏寿郎さんの頬をそっと包む
長い睫毛に綺麗な鼻筋、形のよい唇

正確には寝顔ではないけれど、こうして無防備な杏寿郎さんを見るのは初めてかもしれない。
…夫婦になったんだな、なんて頬が緩みそうになる。

顔にかかる髪を耳にかけ、首筋をなぞると
きゅ、と杏寿郎さんの眉間に皺が寄った


「ごめんなさい、お嫌でしたか」


首は戦いの中でも急所になる場所。剣士ならば触れられたくないのも当然だ。


「いや、」

「すみません、もうやめますね!わがままを聞いてくださってありがとうございます」

「違うんだ、嫌だったわけではなくて…」


つぅ、と杏寿郎さんの指が私の首をなぞった


「…っ」

「…そういうことだ」

「…す、すみません…」


たまらず目を逸らすと、ふと緩んだ衿もとに、肩口から鎖骨にかけて五寸ほどの内出血を伴う裂傷が見えた。


「…これは」

「む、あまり見せられたものではないぞ」


と衿を深く合わせる。


「蝶屋敷にいらっしゃいませんでしたね?」

「う、うむ。その場で止血もしたのでな。これくらい胡蝶や君の世話にならずとも治る!」

「止血だけの問題ではありません!毒や血鬼術だったらどうするおつもりですか?破傷風や菌血症の可能性だってあるのに…!何故私に仰らないのですか!」

「すまない、そう怒らないくれ。昨日の稽古で不死川の技が掠っただけだ。いやぁ、奴の技は痛いな!」

「…隊服は」

「暑かったので脱いでいた!」

「まったく…
掠ったという程度ではないですが、さほど深くもなく化膿もしていませんね。ですが傷口は乾燥や服の摩擦で痕が残りやすくなってしまうんですよ。」

「痕が残るのは構わないんだが…今夜の君は、些か大胆なのだな?」

「………」

杏寿郎さんにのしかかり、衿を開いて半身を剥いていた。


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