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日輪を繋ぐもの【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第6章 任務完了!?






「布団を敷いてくれたのか!」

「あ、は、はい!」

「ありがとう、千聡も行ってくるといい」

「…行ってきます、」



湯浴みを終えて部屋に戻ると、杏寿郎さんは濡れた髪のまま書物を読んでいた。
部屋の中央には布団が一組。

…一組?


「お風呂ありがとうございまし…あれ?お布団…」

「細かいことは気にするな!!」

「細かくないですっ!わざわざ片付けたんですか!?」

「嫌か?」

「うっ」

「…ならば仕方ない、もう一度」

「いやあのっ!」

押し入れに向かいかけた杏寿郎さんの袖をとっさに掴む

「…嫌じゃないです…」

「そうか!それはよかった!!
手拭いを貸しなさい」

「え?」

「濡れた髪のままでは風邪をひくだろう」


肩にかけていた手拭いを取ると、わしわしと私の髪を拭き始めた。


「きゃ!あ、ありがとうございます」

「千聡の髪は本当にいい香りがするな」

「え?お風呂上がりだからでしょうか?それなら今は杏寿郎さんも同じ香りですよ」

「いや…何か違う…(すんすん)」

「あ、あの…!」

「…洗髪剤と、日差しと、清潔な…消毒液のような……俺をたまらなく惹きつける香りだ」


私のカルテ、死因に『羞恥』って書かれたりする?恥ずか死?


「じ、じゃあ私も!後ろ向いてください!」

「俺もか?」


水気により珍しく重力に従っている緋色の先を丁寧に拭くと、ちょっとずつはねてくるのが面白かった。
明かりが揺らめくたび、少しずつ色を変えてきらきらと光って


「きれい…」

「君ほどじゃない」

「…」

「……」



髪だから!!!髪の話だから!!!!!

にしても…



「か、髪が素早く乾かせる道具があったらいいのに。そう思いませんか?」

「むぅ、そうだな……少し待っていなさい」

「?はい」


ちゃきっ


「炎の呼吸、「ちょちょちょちょっと待ってください!!!」どうした」

「どうしたもこうしたもありません!何事ですか!?」

「炎の呼吸の熱風なら、髪なんてすぐに「無事ではすみません!!!!」…そうか。」

「とにかく、刀をお収めください!」



…ちゃきん。





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