第10章 笑
Aiba
某番組で、グループの仲がいいねと、言われて、嬉しそうに微笑むニノ。
画面上で惜しげもなくその可愛らしさをさらす姿に、思わずBlu-rayのリモコンを手に取り、そこだけ何度も繰り返し再生してしまう。
「やば……可愛い……」
呟いたら、
「……バカがいる…」
腕の中で寝ていたはずの人が、ぼんやりとした声をあげた。
「バカって……失礼だな。ほんとのことじゃん?」
笑って言い返すと、二重の瞳を眠たそうにしばたたかせたニノは、口を尖らせ、
「……んなもん……何度も見るようなもんじゃねーだろ」
「見れるよ」
「やめろ……」
「めちゃめちゃ可愛い」
「変態」
ニノが俺の胸に額をこすりつけて、くすくす笑ってる。
二人で寝そべっているソファーベッド。
俺は、昼寝をしているニノに寄り添い、肩肘をたてて、テレビを見ていたのだが、そのままリモコンでテレビを消し、ニノに覆い被さった。