サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第2章 相談
その後は、マリーさんを肩に担ぎ上げて美智子さんの部屋まで運んだ。
ジャックと比べたら軽いものだ。
「ちゃんは力持ちなんやねぇ!」
「レディーを持ち上げるなんて簡単な事だよ」
「はうっ」
美智子さんが、赤面して倒れた。
あれ、私本当に何かした?
「ちゃん、結婚しよう…!?」
「…同性愛、ですか?」
「……んぃゃ、やっぱちゃんは妹のままでええな。忘れて!」
…私、妹なのか。
「美智子お姉ちゃんっ♪」
「ん"あ"っ」
「…っ!?」
美智子さんも倒れてしまった。
さて、一体私はどうすれば良いのだろうか。
二人を前に考えていると、ドアがノックされた。
「大丈夫ですか?」
……謝必安。なんで来た。
「うん、大丈夫!」
「いや、不安です。一回入らせていただきますよ」
まずい、それは全力で阻止せねば。
「いいや、本当に大丈夫だから!!何しに来たの~!?」
「たまたま前を通りかかっていたらこの部屋から誰かが倒れる音がしたんですよ!」
「ここは美智子さんの部屋だよ!?用はないね!?さようならぁ!!!」
「良いから開けてください!」
そろそろ開けられそうだ。
あぁぁぁ、誰か助けてぇぇえ
後ろから、コツコツという音がする。
ま、マリーさんの足音だ!!
「マリーさ……」
マリーさんは、躊躇無しにドアを思いっきり開けた。
「…ぇぇえ!?」
「おや、マリー。中で人が倒れる音がしましたが、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。の可愛さに気絶しただけだから。貴方は何しにここへ来たの?」
「いえ、中で人が倒れる音がしたので、少々心配になりまして。大丈夫なら良いんです。では」
あっさりと去っていく謝必安。
……やはり、要注意人物だ。
「、大丈夫?さっき騒いでいたけれど」
「え、あ、うん。へーき。ありがとう」
「ちゃん!!愛してる!」
「わっ!?」
いきなり美智子さんに抱きつかれ、バランスを崩す。
「なーに、お姉ちゃん」
笑顔で頭を撫でながら言う。
「はぅっ」
また倒れる。
美智子さんの髪の毛、サラサラだな。
「美智子ぉぉっ!?」
マリーさんが発狂する。
さっき、貴女もこうなっていたんだよ。