サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第8章 …
次の日。
私はナイチンゲールに呼び出されて、荘園の主の元へと行くことになった。
まさかの荘園の主本人に会っちゃう的な展開だ。
最近色々とおかしな展開が続きすぎて頭が痛い。
ナイチンゲールが、壁をすり抜けてどこかへいく。
「えっ?」
「こっちだ」
壁から顔をのぞかせ、私を見るナイチンゲール。
そういう仕掛けなのかな…?
ナイチンゲールが手を差し出してくれたので、ありがたく握る。
「…、ここが主様の部屋だ。くれぐれも、失礼の無いように」
「分かった~……」
やけにほわほわしたわけの分からないドアをナイチンゲールがこん、こん、とノックする。
「主様」
「ん~、入っていいヨぉ~♪」
中から聞こえた軽そうな声。
え、どうしよう入りたくない帰りたい。絶対まともな人じゃないじゃんって言いたいけどやっぱ主だから大丈夫だよねと自分を納得させ、ナイチンゲールと共に中に入る。
「いらしゃー。さん、こんにちは~」
「こ、こんにちは」
「ははは、そんな堅くならんで。ほい、お茶。リラックスしてヨ☆」
「ありがとう、ございます」
変なもの入ってたら怖いから飲まないでおこう。
「んじゃまぁふざけんのもここまでにして……改めて、ナイチンゲール、、いらっしゃい。ナイチンゲール、を連れてきてくれてありがとう。はなんでここに来たか分かるかな?」
「転生関係では、、?」
「正解。…転生するには結構面倒だから…の同意だけじゃなく、協力も必要なんだ。協力してくれるかな?」
「勿論です!私に出来ることだったら、なんでもします」
二次元っちゃ二次元だけど、異世界転生ものとは結構違う展開だな。
「じゃあ……あぁ、まず昨日イライたちに貰っていた紙を渡してくれるかな」
え、なんで知ってんの?
と言いたいが、さすがに言わない。
「どうぞ」
「ありがとう」
荘園の主は、その紙を見てクスリと笑ったあと、机の引き出しの中に入れた。
「んじゃ、本題に入ろっか」