サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第8章 …
「」
「……?」
後ろから話しかけられた。
声の主を確かめるために振り向くと、そこにはイライがいた。
「…どうしたの?」
「案外使うのが早かったけど……さっき渡した紙を、転生する前に荘園の主に見せてほしい」
「なんで?」
「私には渡せないからね」
そう言って軽く笑うイライ。
何が書いてあるのかは分からないけど、多分荘園の主に何か伝えたいんだろう。
「分かった。渡しておく」
私のその言葉に、何故かイソップとエドガー君も安心していた。
「ありがとう」
イライも安心したように、私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
ちょ、髪の毛ぼさってなるってば。
「あぁ、ごめんごめん」
「然り気無く思考を読まないでよ」