• テキストサイズ

サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2

第8章 …


この声はエドガー君かな。

「さんです。どうしたの?」

後ろを振り向く。

そこには相変わらず大きいエドガー君がいた。

「あ、いえ。見かけたので話しかけてしまいました。今日の夕食の時いませんでしたよね。お腹は空いていないんですか?」

「ん~、あまり空いてないかな。気遣いありがとっ♪」

エドガー君は、言うのを躊躇うように一拍置いたあと。

「……あ、あの、どうするんですか?」

と聞いてきた。

「…何をどうするの?」

「転生、の話です」

………これって荘園中に行き渡ってる情報なのかな。

「出来るならしたいなぁって考えてるよ。それがどうかしたの?」

「こっ、ここで仲良くなった人たちはどうするんですか?」

「…ごめんねって感じなのかな……分かんないや。でも、したとしても後悔はしないし」

「僕は、悲しい…です」

目を見て素直に言うエドガー君。

そこまで素直に悲しいと言われると少し決めにくくなってしまう。

「……でも、私は、もう一度人生やり直したい…から。きっとまた会えるよ」

「人生は一度きり、という言葉を知っていますか、さん」

「うっわぁぁぁぁびっくりしたぁやっほーイソップ君!!」

「人生をやり直しても、今の記憶は残らないんですよ?やり直して何があるというんですか?」

「分かんない。意味とかどうでもいいし」

「「アッサリと!?」」

「私は、幸せになれればいいかなぁ」

私がそう言うと、エドガー君とイソップは少し顔を見合せ、困ったような表情をしていた。
/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp