サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第8章 …
この声はエドガー君かな。
「さんです。どうしたの?」
後ろを振り向く。
そこには相変わらず大きいエドガー君がいた。
「あ、いえ。見かけたので話しかけてしまいました。今日の夕食の時いませんでしたよね。お腹は空いていないんですか?」
「ん~、あまり空いてないかな。気遣いありがとっ♪」
エドガー君は、言うのを躊躇うように一拍置いたあと。
「……あ、あの、どうするんですか?」
と聞いてきた。
「…何をどうするの?」
「転生、の話です」
………これって荘園中に行き渡ってる情報なのかな。
「出来るならしたいなぁって考えてるよ。それがどうかしたの?」
「こっ、ここで仲良くなった人たちはどうするんですか?」
「…ごめんねって感じなのかな……分かんないや。でも、したとしても後悔はしないし」
「僕は、悲しい…です」
目を見て素直に言うエドガー君。
そこまで素直に悲しいと言われると少し決めにくくなってしまう。
「……でも、私は、もう一度人生やり直したい…から。きっとまた会えるよ」
「人生は一度きり、という言葉を知っていますか、さん」
「うっわぁぁぁぁびっくりしたぁやっほーイソップ君!!」
「人生をやり直しても、今の記憶は残らないんですよ?やり直して何があるというんですか?」
「分かんない。意味とかどうでもいいし」
「「アッサリと!?」」
「私は、幸せになれればいいかなぁ」
私がそう言うと、エドガー君とイソップは少し顔を見合せ、困ったような表情をしていた。