サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第7章 みなさん?(続)
最近、荘園の女性たちの勢いが止まらなくてヤバい。
「はぁぁぁぁぁ……」
私とイソップはあのあと、自由時間と称して個人での行動を始めた。
それで私はまっすぐルカの部屋へ来たというわけだ。
「幸せ逃げたよ」
ルカが、小学生に流行っていそうな言葉を言う。
いや、小学生はため息なんてつかないかな。
「違うよ、嫌なことを風に流したんだよ」
机に突っ伏しながら答える。
「僕が吸い込んだら僕が不幸になるじゃないか」
「その時は不幸を消すためにルカを楽しませてあげるから。一緒に機械弄ろう。てか今から弄ろう。なんか作りたい。ルカ、何か教えて?」
「んー、僕は人に教えられるほど言葉が上手くないからな」
「じゃあ、適当に作るところ見せて。ちゃんと機械が動く条件とかも」
「良いけど……」
数時間後。
「えっ、えっ、ルカ、や、ちょまっ、これ動いた!?」
「ん?おぉ!!にしては凄いじゃん!!」
「一言余計~。でも、本当に凄くない!?あげる」
「本当?中身見てもいい?」
「え、壊さないでよ」
「壊さないよ。が初めて作った作品の中身はどんなかな~って」
「…壊したら泣くからね」
「おっと、それは困るな。まぁ、泣かせないけど」
ルカが、器用に後ろの板を外す。
これで中身が丸見えだ。
あ、ちなみに、私が作ってたのはロボット。白くて、赤い目の猫のロボット。
私ホント天才かもしれない。
「…こんな不思議な配置でもこんな複雑な動きが出来るんだ……」
ルカがすごく見入っている。
ルカに教えてもらった配置ではなく、自分で適当に作った配置だから、滅茶苦茶なのだろう。
なのに動いたんだよ!!凄くない!?
「ごめん、の不思議な才能は僕とは次元が違うみたい。…それ、他の人にも見せてきたら?可愛いって言うと思うよ」
「うんっ!ちょっと行ってくる!!」
バタン!と、私は外に出た。