サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第7章 みなさん?(続)
「……イソップ、あそこに誰かいる。新サバイバー?」
「?誰もいませ……。さん、あれは関わってはいけませんからね」
「はーい」
私はイソップにぎゅっと抱きついて、柔らかくてさらさらな髪の毛に頬擦りをした。
めっちゃ触り心地いいなぁ。
「ん…どうしたんですか、そんなに頭撫でて」
「いや、ただ撫でたいなって……思って…」
「そ、そうですか……?」
黙々とイソップの頭を撫で続ける。
きっと、今イソップの頭の中は「?」で埋め尽くされているだろう。
でも撫でるのはやめられないなぁ。わしゃわしゃ←
「さんとは、貴女で合っていますか?」
「ん、あ、そだよー?誰?」
イソップの背中から降りる。
かわいい顔してんのに、デカイ。
「僕の名前はエドガー·ワルデン。エドガーって呼んでくれると嬉しいです。貴女はハンター…ですよね?なんでここに?」
「特別に許可されてるんだぁ~」
「…そうなんですか」
エドガーとやらは、不思議そうに私を見たあとで、キャンパスを渡してきた。
「プレゼントです」
「……?」
裏返ったキャンパスをもとに戻してみると、そこには美しい薔薇が描かれていた。
青や紫、黄色を基調とした、シックな感じのものだった。
「わあ……!!凄い、本当にくれるの!?」
「ええ。…気に入って頂けましたか?」
「うん!!お部屋に飾るね!」
「ありがとうございます」
そう言って笑うエドガーは、子供のような顔で。
マジで、身長が高い甘えん坊、みたいな、ギャップ萌えとやらだった。