サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第7章 みなさん?(続)
「あ、そーだ。前歯にこれあげる」
「誰が前歯だ!」
「お前しかいないだろ!」
前歯に会ったら渡そうと思っていた写真をポケットから出す。
「……っ!?なんでお前がこんなものを!?」
「………さぁ、なんででしょうねー?イソップ、ぜんしーん!!」
「はいはい」
写真を見て立ち尽くす前歯を置いて、食堂に向かう。
「…あれ、何を渡したんですか?」
「ん?私とマーシャのツーショット」
「マーシャ……マーシャ…っ!?なんで貴女がそんな人と接点持ってるんですか!?驚きましたよ!?」
「にゃはは~。何でだろうねぇ」
あの時は、ただ可愛かったからナンパして写真撮っただけだ。
その子の名前がマーシャで、前歯の背景推理にもマーシャって名前とあの綺麗な顔が写ってたから、譲ってやったまで。
……やっぱ、レオパパに渡した方が良かったかな。いや、でも、心の傷を深めるわけには…?でもでも、まだ軽く20枚以上は持ってる……。
「さん?」
「ひゃい!?」
「どうしたんですか急に黙りこくって」
「あ、や~、なんでもないよ」
「なら良いですが……」