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サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2

第7章 みなさん?(続)


ジャー

「ふぅ。すっきりすっきり」

廊下を歩いて部屋に戻っていると、ノートンに会った。

「…。久しいね」

「うん!久しぶり?昨日試合でめっちゃチェイスされ…まぁいいや。調子はどう?」

「抜群のスランプ」

え、光のない目でそんなこと言わないで?困るよ?

「あはは…どこにいくの?」

「…別に。じゃあね」

そう言って、私とは逆の方向に向かうノートン。

あれ、今日はかなり機嫌が悪いな。話してくれたのが奇跡のような機嫌の悪さだ。

「…」

少し先の方で、ノートンに見られた気がする。

私、何かしたのかな?

「怖いから早く行こう(震)」

小学校とかでよくある、〈廊下は走らない〉を無視して、全力で走った。

約12秒でついた。

「ただいま」

「おぉぉぉ、おかえりぃぃ!?」

「!?」

「うわぁぁぁっ」

え、なにこの人たち。何してたの?

「…何してたのルカ」

「僕にきかないでくれよ」

一番冷静だったルカに聞くが、さらりと回答拒否されてしまった。

かなしっ。

「え、これ渡していいのか!?」

「僕に聞かないでくださいよ…っ」

「本人が渡してって言ってたんだし…」

…マジでなんだろう?

「ねぇ、イラ」

「ぽっぽちゃーん」

え、かなしっ。言い終わる前に無視とかかなしっ。

騒いでいる人たちを見やってみると、ナワーブがなんか変な、綺麗な花柄の封筒を持っていた。

「なんそれ~?ナワーブもモテ期?」

「う"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"っ!?」

「えぇぇぇぇぇっ!?」

いや、話しかけた瞬間発狂されたらこっちがビビるよね?

「あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"」

「お前もかぁぁぁぁぁぁっ」

ナワーブは私の胸に封筒を押し付けると、そのまま部屋を去ってしまった。

いやんエッチ。

「さん、さんが手をとってくれるのは僕ですよね?他の男のところになんて行きませんよね?」

私が見てない間にイソップがヤンヘラ化してる。どうしたどうした。

「どうどう…これ、読んでいいの?」

宛先私だし。

「読む前に破り捨てさせてください」

「やめなさい」
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