第2章 マネージャー
水泳部と関わりがなくなって3日が経とうとしていた。
今日も今日とてハルくんはプールへと向かい、真琴くんがそれを止め、その様子を窓の外から観察する私。
校内でハルくんを見かけた時、少し苛立っていた様子から、彼がプールに入ってないことは一目瞭然。
……大好きなものを目の前に何も出来ないのは辛い。
何と無く少しだけ、私のせいなのかと考え罪悪感が心に芽生える。
でも、嫌いなものをそう簡単に受け入れる事は出来ない。
水泳部員が見つかるといいね、なんて他人事のように考える。
「……マネージャー、か…」
水嫌いを克服したいという気持ちが全くない訳ではない。
だからこそ、芽生える罪悪感。