第1章 水泳部と少女
「……ふぁっ?!」
ビクッと起き上がった私は辺りの暗さに2度、驚いた。
…あ。
やってしまった…。
そのままガクッと項垂れた私はため息をついてから、ストンっと芝生の上に座り込んだ。
「…今、何時だろ…」
ぐるりと辺りを見渡して、学校内が静かな事を確認して全ての授業が終わったことを認識する。
ちょっとサボるだけだったんだけどな…。
寝てしまったものは仕方ない。
…何だろ、やっぱりまだ肌寒い…。
「ひっ、くしゅっ…!」
寒いと認識してからくしゃみが口から飛び出した私はぶるりと身震いをしてから立ち上がった。
なんかあったかい飲み物買おう…。
うーん、と伸びをしてから足を進めた時、パシャっと水が弾けるような音がした。