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Mia angela【リゾット・ネエロ】

第8章 回想


夢主side



今日はジョルノがいないから、トリッシュとミスタが来てくれた。
私の護衛をさせるためと言って、ジョルノはよく二人を呼んだ。
でも分かってる…本当はジョルノは2人に私を監視させてる。
…何処にも行かないように。
とはいえ、私は二人が大好きだった。
三人で苺ケーキを食べながら談笑する。
ミスタがトイレに行ったタイミングで、トリッシュに話しかける。
『ねぇ、トリッシュ…あの、パッショーネにカミソリのスタンドの人とかいたりする?』
ト「カミソリのスタンド?ああ、もしかしてリゾットかしら。
体内の鉄を操って、ハサミやカミソリを自由に作れるらしいわよ。」

__ガタン!!


思わず立ち上がる。
ト「夢主?」
『その人ってもしかして、黒いコートの…?」
ト「え?えぇ…そうだけど、どうしたの?」
嘘…
あの人…パッショーネの人だったの…?
もしかしたら…また会えるのかな。
胸が高鳴る。
『前に助けてもらったことがあるの。凄く優しい感じの人だった。それに、スタンドもすごく強かったの!!』
ト「!……ねえ、夢主…もしかしてその人に一目惚れしてた?」
『へ…?な、何で…っ』
トリッシュがクスッと笑って「分かりやすいわね」と言う。
一目惚れ…なのかな。
分からない。でもあの人の事を考えると、ドキドキした。
あんなに強いスタンド使いでありながら、どこか少し寂しそうな表情や、落ち着いた声色、綺麗な銀髪、全てが印象的だった。

ト「今回の婚約も、ジョルノの強行突破って聞いたわよ。夢主、貴方は本当にそれでいいの?助けてもらったからって、別に結婚しなきゃいけないわけじゃあないのよ。」
『…分からない。でも私は…ジョルノがいないと生きていけない。』
トリッシュが心配そうな表情で私を見つめる。
ト「無理はしないで、いつでも相談に乗るわ。」
『ありがとう、トリッシュ…』



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