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Mia angela【リゾット・ネエロ】

第6章 彼とのこと


夢主 side


シャワーを浴び終え、コンシーラーでしっかりキスマークを隠し終えてリビングに降りていく。
メローネだけ起きてて、何やらパソコンで仕事してるみたいだった。
『おはよう…』
「ああ、おはよう夢主」
リゾットさんがまだいないことにホッとする。
平常心、平常心。
コーヒーを淹れて大きく息を吐いた。
私は、ブラックコーヒーが苦手だから、ミルクも必須だ。
カフェラテを作ってソファーに座る。
「………夢主、調子はどうだい?」
『え?あ、うん…普通だよ』
「昨日の夜は楽しめたかい?」
『!?』
思わずマグカップを落としかけた。
メローネが意味ありげにニヤリと笑う。
「お、やっぱ何かあったのか。リーダーとだよね?」
『な、何で…』
「事後の雰囲気出ちゃってるよ、シニョリーナ」
顔が熱くなる。
『皆んなには言わないで』
そういうと、楽しげな表情を見せるメローネ。
「そうだねぇ、じゃあ夢主の特製ジャパニーズモーニングで、見逃してあげようかな」
『!…もちろん、いま作るね』

冷蔵庫を開けて食材を取り出す。



「早いな、メローネ」その声に心臓が飛び出しそうになる
「おはようリーダー」
リゾットさんだ…顔を見れない。
こちらに歩いて来た。

何故か私の隣に立つリゾットさん。
気にしないように必死に料理を続けた。

「夢主、料理できるのか」
『で、できますよ…一応一人暮らししてたし』
何もできない女だと思われてる…のかな。
「包丁で指を切るかもしれない…俺がやろうか。」
『…っ、大丈夫です!』
顔が熱くなる。
チラッとメローネをみると、ニヤニヤしながらこっちを見ていた。
ていうか、包丁使うくらいでこんな心配するなんて…こんなに過保護だったっけ…?
「何を作ってるんだ」
リゾットさんはまだ私の隣から去ろうとしない。
いつもこんな話しかけてこない…よね?
『日本料理です。メローネに作ってって言われて…。』
「俺の分はないのか…」
『え…あ、もちろん作ります。』
「頼む」
そういうと、漸くリゾットさんは私に背を向けてメローネの方へ歩いて行った。
ほっと胸を撫で下ろす。
何だろう…いつも距離感があったけど、リゾットさん今日はやけに話しかけてきたな。
気まずくないのかな…。




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